2019.11.22 08:47World eye
アフリカ熱帯植物種、3分の1が絶滅危機に 研究
【ワシントンAFP=時事】アフリカの熱帯植物種の3分の1が絶滅の危機に直面している恐れがあることが、予備的な推算で明らかになった。研究結果は20日、米科学誌サイエンス・アドバンシズに掲載された。(写真は資料写真)
哺乳類や鳥類は、国際自然保護連合の「レッドリスト(絶滅危惧種リスト)」で比較的網羅されている。だが、植物種については全35万種以上のうち、レッドリストの評価対象となっているのは10%にとどまっている。
この問題を解決するため、仏開発研究所の植物学者トマ・クブルール氏ら研究チームは、熱帯アフリカに生育する維管束植物種2万2000種以上をコンピューターで解析した。データの分析には、仏生物多様性研究財団のデータベース「レインバイオ」を利用した。
この結果、全体の32%に当たる7000種近くが、絶滅の恐れがある、または絶滅の可能性が高い種に分類されることが明らかになった。この分類は、IUCNが認める個体群と地理的分布の最近の縮小規模という2種類の基準に基づいている。
最も危機的状況にある地域は、エチオピア、タンザニア中部、コンゴ民主共和国南部、西アフリカの森林地帯などだった。
今回用いた手法は、評価結果が早く出ることから「多数の種を対象としたレッドリストの評価プロセスの手始めとして用いることができる費用対効果の高い方法だ」と研究チームらは論文で説明している。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2019/11/22-08:47)
哺乳類や鳥類は、国際自然保護連合の「レッドリスト(絶滅危惧種リスト)」で比較的網羅されている。だが、植物種については全35万種以上のうち、レッドリストの評価対象となっているのは10%にとどまっている。
この問題を解決するため、仏開発研究所の植物学者トマ・クブルール氏ら研究チームは、熱帯アフリカに生育する維管束植物種2万2000種以上をコンピューターで解析した。データの分析には、仏生物多様性研究財団のデータベース「レインバイオ」を利用した。
この結果、全体の32%に当たる7000種近くが、絶滅の恐れがある、または絶滅の可能性が高い種に分類されることが明らかになった。この分類は、IUCNが認める個体群と地理的分布の最近の縮小規模という2種類の基準に基づいている。
最も危機的状況にある地域は、エチオピア、タンザニア中部、コンゴ民主共和国南部、西アフリカの森林地帯などだった。
今回用いた手法は、評価結果が早く出ることから「多数の種を対象としたレッドリストの評価プロセスの手始めとして用いることができる費用対効果の高い方法だ」と研究チームらは論文で説明している。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2019/11/22-08:47)
2019.11.22 08:47World eye
A third of Africa's tropical flora threatened with extinction-- study
A third of the species of tropical plants in Africa are potentially threatened with extinction, according to a preliminary estimate published Wednesday by the journal Science Advances.
The most authoritative list of threatened species is the famous Red List maintained by the International Union for Conservation of Nature (IUCN).
While this list is relatively complete for mammals and birds, it is full of gaps when it comes to plants, only 10 percent of which have been assessed. These assessments are fastidious and time-consuming, and there are more than 350,000 plant species in all.
To work around this problem, a team coordinated by a botanist from the French National Research Institute for Sustainable Development, Thomas Couvreur, carried out a computer analysis of the status of more than 22,000 vascular plant species in tropical Africa.
To perform the analysis, they used information compiled in a database called Rainbio that is maintained by the French Foundation for Biodiversity Research.
The result was that 32 percent of the species, or nearly 7,000, were classified as likely or potentially threatened, based on either of two criteria recognized by the IUCN -- a recent reduction in population size or geographical distribution.
The regions found to be most at risk were Ethiopia, the center of Tanzania, the southern Democratic Republic of Congo and the forests of West Africa.
This rapid method is a cost-effective way to initiate the Red List assessment process for a large number of species, the researchers wrote.
But the two approaches are complementary. There still needs to be an important international effort to evaluate all the plant species in Africa, Couvreur said in a statement.
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