時は無情「本当に悲しい」 横田滋さん一周忌―早紀江さん
北朝鮮に拉致された横田めぐみさん=拉致当時(13)=の父、滋さんが87歳で死去してから5日で丸1年。妻早紀江さん(85)は一周忌を前に報道各社のオンライン取材に応じ、「時は結果が出ないまま流れていく。本当に悲しいことです」と心境を語った。
1977年11月にめぐみさんが拉致され、滋さんは拉致被害者の「家族会」初代代表として、救出を訴える講演や署名活動に半生をささげた。早紀江さんはこの1年、自宅の居間にある滋さんの遺影に毎朝語り掛けてきたという。「『お父さんおはよう、一緒にお祈りしようね』と言って、北朝鮮にいるめぐみちゃんたちの健康を毎日お祈りしています」。遺影の隣には、めぐみさんの写真が寄り添うように置かれている。
入院生活が長かったことを思い、滋さんの遺骨を今も自宅に安置している早紀江さん。納骨の時期を決めかねており、「お父さんはめぐみちゃんを抱きしめたいと思って頑張っていたんだけれど、できなかった。めぐみちゃんが早く帰ってきて、遺骨を抱きしめてくれたらといつも祈っています」と話す。
早紀江さんは5月下旬に新型コロナウイルスワクチンの1回目の接種を受け、現在体調に大きな問題はない。ただ、「散歩や家事をして体を動かすよう心掛けているが、だんだん前のように活発に動けなくなった」とも話し、「早く解決してほしい」と拉致問題の進展に願いを込めた。(2021/06/05-05:09)
Mother of Abductee Remains Sad 1 Year after Husband's Death
Sakie Yokota, mother of Megumi, who was abducted by North Korea over 40 years ago, lamented the lack of progress on resolving the abduction issue ahead of the first anniversary Saturday of the death of her husband, Shigeru.
"Time goes by without there being results," Sakie, 85, told reporters online recently. "It is truly saddening."
Shigeru, who died at age 87 on June 5, 2020, spent much of his life giving speeches and collecting signatures to call for the return of his daughter and other Japanese nationals abducted by North Korea. He served as the leader of a group of the families of abduction victims.
Megumi was 13 when she was kidnapped by North Korean agents in November 1977.
Sakie said that she had talked to a photograph of Shigeru at their home every morning for the past year. "I pray for the health of Megumi and others in North Korea every day, saying (to Shigeru in the photograph), 'Good morning, let's pray together'," the widow said. A photo of Megumi is placed alongside that of Shigeru.
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