柏崎原発、侵入検知一時不能に 設備故障、長期間代替策取らず―規制委
原子力規制委員会は16日、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)で昨年3月以降、外部からの侵入を検知する設備が故障し、十分な代替措置が取られていなかったと発表した。
規制委は「核物質防護上、重大な事態になり得る状況にあった」として、4段階評価のうち最も深刻なレベルと判断した。規制委の発足以来、最悪レベルの評価は初めて。今後、東電に対し原因分析などの報告を求め、立ち入り検査を行う。
規制委によると、東電は今年1月、同原発で外部からの侵入を検知する設備が故障したと報告。2月、別の設備も故障していたと報告したため、規制委が立ち入り検査した。
その結果、昨年3月以降、複数の場所で設備が故障し、実効性のある代替措置が取られていなかったことが判明。結果として、不正な侵入を検知できない状態が30日を超えている場所もあった。
不正な侵入は確認されなかったが、同様の状況は、少なくとも2018年1月以降、複数回起きていた可能性があることも分かった。
規制委は「組織的な管理機能が低下しており、核物質防護上、重大な事態になり得る状況にあった」と結論付けた。更田豊志委員長は記者会見で、「核物質防護の評価上、極めて深刻な状態にあった」と述べた。
柏崎刈羽原発では、昨年9月にも所員が同僚のIDカードを使って中央制御室に不正入室する問題が起きた。(2021/03/16-20:19)
Serious Security Problem Found at Kashiwazaki-Kariwa N-Plant
The Nuclear Regulation Authority on Tuesday disclosed a serious security problem at Tokyo Electric Power Company Holdings Inc.'s Kashiwazaki-Kariwa nuclear power plant in central Japan.
At the plant in Niigata Prefecture, many sections of equipment to detect intruders failed in March last year and later, but no sufficient measures to fix the problem were taken, the NRA said.
The NRA rated this as the most serious on its four-tier problem assessment scale, saying that TEPCO's management function is deteriorating and that this problem could have led to a grave situation in terms of nuclear material protection.
This is the first case recognized as the most serious on the scale since the NRA was launched in 2012.
The regulatory body will request TEPCO to submit a report on the cause of the problem and will conduct a fresh on-site inspection at the plant.
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