2021.01.29 19:10Business

ＡＮＡ、純損失３０９５億円　コロナ禍、赤字最大―２０年４～１２月期

　ＡＮＡホールディングスが２９日発表した２０２０年４～１２月期の連結純損益は３０９５億円の赤字（前年同期は８６４億円の黒字）だった。４～１２月期としては過去最大の赤字額。新型コロナウイルス感染拡大の影響で国内線、国際線とも旅客需要が大幅に落ち込み、厳しい経営状況が続いている。
　売上高は前年同期比６６．７％減の５２７６億円、本業のもうけを示す営業損益は３６２４億円の赤字（同１１９６億円の黒字）。経常損益は３５０７億円の赤字（同１２２５億円の黒字）となった。福沢一郎常務は記者会見で「最大限の費用抑制を行ったが、コロナによる減収が極めて大きかった」と振り返った。
　長引くコロナ禍で旅客需要の回復は遅れている。国内線の旅客収入は７１．７％減、国際線は９３．６％減と苦境から抜け出せずにいる。１０月から政府の観光支援策「Ｇｏ　Ｔｏ　トラベル」の対象に東京都が追加され、国内線はいったん回復に向かったものの、年末にかけてコロナの感染が再拡大して失速した。国際線貨物は自動車部品や半導体関連の需要拡大で増収となった。
　厳しい業績が続く中、人件費の抑制を含む構造改革を急ぐ。運航効率化のためボーイング７７７型機など大型機材の削減を進めており、４～１２月期に事業構造改革費用として７６０億円の特別損失を計上した。
　２１年３月期の業績予想は据え置いた。緊急事態宣言の再発令で需要は冷え込んでいるが、好調な貨物事業やコスト削減で一段の業績悪化を抑える。連結純損益は５１００億円の赤字を予想している。（2021/01/29-19:10）

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2021.01.29 19:10Business

ANA Holdings Books Record Net Loss for April-Dec.

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Major Japanese airline group ANA Holdings Inc. said Friday that it suffered a consolidated net loss of 309,575 million yen for April-December 2020, against a profit of 86,446 million yen a year earlier.
The net loss was the largest on record for the first three quarters of a fiscal year, reflecting a plunge in passenger demand due to the coronavirus pandemic.