寺田、第一線退く意向表明=女子100障害の元日本記録保持者―陸上

陸上女子100メートル障害の元日本記録保持者で2021年東京五輪代表の寺田明日香(35)=ジャパンクリエイト=が15日、東京都内で記者会見を開き、今季限りで第一線を退く意向を表明した。「日本代表を懸けた日本選手権などの選考会に出場するのは今季が最後となる。競技生活の集大成として臨みたい」と涙ながらに語った。
寺田は13年に現役を一度引退。結婚、長女の出産、ラグビー7人制への挑戦を経て、19年にレース復帰した。同年9月に12秒97の日本新記録をマークし、日本選手で初めて12秒台に突入。その後も日本記録を2度塗り替え、東京五輪では準決勝に進出した。
9月の世界選手権東京大会出場を目指すとし、代表選考会となる日本選手権は「勝ちにいきたい」と宣言。来季は全国各地を回り、記録会に参加したり、陸上教室を開いたりする予定。「経験や挑戦の楽しさを次世代につないでいきたい」と話した。
会見後に長女の果緒さん(10)から花束を受け取り、「娘が小学5年生になるまで現役をしているとは思っていなかった」と笑った。
[時事通信社]

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