スマホ手に笑顔、徹夜組も=小雨の中、長蛇の列―開幕初日の大阪・関西万博

最先端の科学技術が詰まった大阪・関西万博が開幕した13日、会場となった大阪市の人工島「夢洲」のゲート前には、小雨が降り続く中、入場客が長蛇の列をつくった。徹夜で並んだという人たちもおり、午前9時ちょうどに開場すると、笑顔で駆け出し、スマートフォンで撮影しながら、目当てのパビリオンに向かった。
岡山市の公務員大坪美佳さん(58)は、公式キャラクター「ミャクミャク」が大きくプリントされたシャツを着て来場。「(20年前の)愛知万博は通期パスを買った。今回も通うつもりです」と意気込んだ。
千葉市から来た松野美穂さん(48)は「食文化に興味があって、半年前に予約した。培養肉は見るだけらしいけれど、トナカイなど変わった肉を食べてみたい」と話した。
会場のシンボル「大屋根リング」に上った兵庫県西宮市の高校生作田今音さん(17)は「大きさに驚いた。とにかくワクワクしている」と目を輝かせた。日本館に入った大阪市の村上拓実さん(11)は「火星の石に触れてパワーを感じた」と興奮した様子で話した。
予約不要な米国館には来場者が押し寄せ、列に並ぶことが一時制限された。制限前に訪れた堺市の会社員男性(63)は、1970年大阪万博に訪れた際、月の石を「どこかなと思っているうちに見ずに出てしまった」という。今回は見逃さず「ようやく見られた。感動した」と喜んだ。
海外パビリオンの一部は開幕までに準備が間に合わなかったが、世界各国の万博に足を運んできたという茨城県の広内富士子さん(56)は「未完成の部分もあるが、今しか見られない景色を楽しみたい」と笑顔だった。
一方、航空自衛隊の曲技飛行チーム「ブルーインパルス」による展示飛行は悪天候の影響で中止に。東京都墨田区の小林幸弘さん(54)は「一番楽しみにしていたのに」と肩を落とした。デモ飛行を予定していた「空飛ぶクルマ」も午後6時前に中止が決まり、担当者は「皆さんに申し訳ない気持ち」と謝った。
[時事通信社]



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