全面キャッシュレス、顔認証も=大阪・関西万博、普及の足掛かりに
人工島「夢洲」(大阪市)を会場とする大阪・関西万博は、買い物などで現金を使用できず、全ての支払いがキャッシュレスとなる。入場時や店舗での決済には顔認証システムを積極的に採用。万博のような国内の大規模イベントでは初の試みで、日本が遅れている「脱・現金」「顔パス」の普及に向けた足掛かりになるかもしれない。
万博でのキャッシュレス決済は、クレジットカードや交通系電子マネー、QRコードに加え、万博独自の電子マネー「ミャクペ!」を利用できるようにした。
「ミャクペ!」はスマートフォンの専用アプリにクレジットカードや銀行口座などから入金。自身の顔画像をアプリに登録すれば、会場内の顔認証対応レジで顔をかざすだけで支払いが完了する。財布やスマホを取り出す手間が省ける。「ミャクペ!」を開発した三井住友銀行は、大規模イベントでアピールし、キャッシュレス推進に弾みをつけようとしている。
万博会場の入り口では、入場ゲート全69台のうち、51台が顔認証に対応する。複数回入場できるチケットを持っている人について、QRコードの読み取りとともに、チケット購入時に登録した顔画像による認証で本人かどうかを確認する。システムを手掛けるNECによると、他人のチケットを利用する「なりすまし」入場を防止できるという。同社は120万人の利用を想定している。
日本の個人消費に占めるキャッシュレス決済比率は4割程度で、主要国では低いとされる。顔認証についても、安全性などの観点から不安視する声が根強い。それでも「新たな試みとして、どのくらい利便性を感じてもらえるか」(万博関係者)を検証するため、「未来社会の実験場」である万博を活用する考えだ。
[時事通信社]
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