2025-04-10 16:57World eye

DVで服役したカブレラの大会招待を擁護 マスターズ

【オーガスタ(米国)AFP=時事】男子ゴルフの今季メジャー第1戦、第89回マスターズ・トーナメントを主催するオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブのフレッド・リドリー会長は9日、ドメスティックバイオレンス(DV)で2年半にわたって服役していた2009年大会王者アンヘル・カブレラ(アルゼンチン)を、今大会に招待したクラブの決定を擁護した。≪写真は、男子ゴルフ「第89回マスターズ・トーナメント」の練習ラウンドで、ホナタン・ベガス〈右〉と話すアンヘル・カブレラ≫
 大会開幕前夜にリドリー会長は、カブレラが名高いコースに復帰することに対する女性団体からの苦情に対応し、「われわれはあらゆる類いのドメスティックバイオレンスを確かに忌み嫌っている」「アンヘルに関していえば、アルゼンチンの裁判所が定めた刑期を終えている。彼は過去の王者であり、招待された」と述べた。
 カブレラは8日に行われたチャンピオンズディナーにも参加した。
 過去の優勝者は通常、毎回マスターズに招待されるが、リドリー会長によると昨年はカブレラがビザ(査証)を持っておらず、米国に入国できなかったという。
 英国の女性権利団体「リクレイム・ジーズ・ストリーツ」の共同創設者であるジェイミー・クリングラーさんは、カブレラの復帰に不満を示し、英BBCに対して「男性アスリートがボールを打つのがうまければ、同じ男性が女性を殴ることを許してしまうようです」と述べている。
 マスターズに出場すべきではないと不満を漏らす批判の声を尊重するとしながらも、カブレラは8日に自身の意見を尋ねられた際、「私はマスターズに勝った。なぜだめなんだ?」と応じている。【翻訳編集AFPBBNews】

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