米議会、グラス駐日米大使を承認=貿易、思いやり予算で外圧

【ワシントン時事】米上院は8日の本会議で、駐日大使にジョージ・グラス氏を充てる人事を賛成多数で承認した。先の公聴会で「常に米国を第一に考える」と宣言したグラス氏は、米国の対日貿易赤字削減や、在日米軍駐留経費の日本側負担(思いやり予算)などを巡って日本への圧力を強める構え。宣誓を経て近く着任する。
グラス氏は上院外交委員会で、「日米関係は頂点にあり、安全保障から経済まで緊密な関係の維持は最優先事項だ」と表明。一方、中国の軍拡に向き合う中で米軍の負担が増していると述べ、思いやり予算の引き上げを「間違いなく協議する」と語った。日本の防衛費増額にも言及した。
日本のサイバーセキュリティー強化や、停滞する米国製兵器の納入加速が喫緊の課題だと指摘し、就任後に改善に取り組む方針を明らかにした。日米とオーストラリア、インドの4カ国枠組み「クアッド」、日米韓、日米フィリピンなど、多国間連携の重要性も訴えた。
グラス氏は投資銀行や不動産会社の経営者を経て、トランプ政権1期目の2017~21年に駐ポルトガル大使を務めた。中国に対する厳しい態度で有名。トランプ大統領は指名に当たり、「ジョージはビジネスの知見を大使の仕事に生かすだろう」と期待を示した。
採決では66人が賛成、32人が反対した。
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