尹氏、影響力維持狙う?=与党に困惑の声も―韓国
【ソウル時事】韓国の尹錫悦前大統領は、憲法裁判所の罷免宣告から3日たった7日も公邸から退去せずにこもっている。一方、6日には弁護団を通じて「青年の皆さんが勇気を忘れなければこの国の未来は明るい」とのメッセージを発表。支持離れを防ぎ、影響力を維持しようとしている可能性もある。
4日に罷免された尹氏は金建希夫人や愛犬と共にソウル市内の私邸に引っ越す必要があるが、いつになるか明らかになっていない。2017年に朴槿恵大統領(当時)が罷免された際には2日後に公邸から退去していた。
尹氏は4日以降、公邸で保守系与党「国民の力」の幹部や議員らと相次いで面会。6日には罷免直後に続き2回目のメッセージを出した。各地で開かれた弾劾反対集会に言及し「熱い愛国心に涙が出た。皆さんの支持と声援に感謝する」と表明。「きょうの現実がつらくても決して挫折せず、自信と勇気を持ってほしい」と訴え、「私は大統領職から降りたが、いつも皆さんのそばを守る」と強調した。
革新系最大野党「共に民主党」幹部は「一般人になったのに公邸に居座り、院政を続けている」と非難。弾劾賛成が多数だった中道層への支持拡大が迫られる与党からも「尹氏と絶縁しなければ大統領選に必ず負ける」(ベテラン議員)と困惑の声が出ている。
一方、尹氏は、在職中に内乱罪と外患罪を除いて訴追されない大統領の「不訴追特権」を失った。警察や検察などは尹氏による職権乱用容疑や選挙介入疑惑などの捜査を本格化させるとみられている。
[時事通信社]
最新動画
最新ニュース
-
24年度消費者物価、2.7%上昇=コメ高騰で、3月は3.2%プラス―総務省
-
新たに強奪品運搬役の男逮捕=国分寺市の強盗傷害事件―警視庁
-
三菱UFJ元行員、起訴内容認める=貸金庫窃盗事件―東京地裁
-
関税交渉「次回の戦略検討」=赤沢氏と連携―武藤経産相
-
205円高の3万4583円29銭=18日午前の平均株価
写真特集
-
ラリードライバー 篠塚建次郎
-
元祖“怪物” 巨人・江川卓投手
-
つば九郎 ヤクルトの球団マスコット
-
【野球】「サイ・ヤング賞右腕」トレバー・バウアー
-
【野球】イチローさん
-
【スノーボード男子】成田緑夢
-
【カーリング】藤沢五月
-
【高校通算140本塁打の強打者】佐々木麟太郎