首相住居、国会近くか港町か=野党党首の意向巡り論争―豪
【シドニー時事】オーストラリアの野党・保守連合を率いるダットン自由党党首が、5月3日投票の総選挙に勝利して首相となった場合、首都キャンベラから遠く離れた港町シドニーにある副公邸に住みたいとの意向を表明した。現職のアルバニージー首相(労働党党首)はキャンベラの国会近くの公邸に住んでおり、首相はどこに住むべきかが論争になっている。
ダットン氏は3月末に民放ラジオ番組で、「港が大好きだ。(首相になれば)キャンベラよりもシドニーに住むことを選ぶ」と発言。世界遺産オペラハウスを望む海沿いの高台にあり、外国要人の歓迎行事などに使われている副公邸「キリビリハウス」に家族と住む意向を示した。過去に保守連合政権で首相を務めたハワード、アボット、モリソンの3氏もキリビリに住んでいた。
シドニーは内陸のキャンベラから北東に約300キロ離れ、移動には飛行機で約1時間、車で3時間半かかる。保守連合は選挙戦の序盤、政府効率化のため約4万人の職員削減やテレワーク廃止を掲げたため、ダットン氏の意向に対し「余計に人手と経費がかかる」「自分はテレワークをするのか」と、矛盾を指摘する声が有権者の間で拡大。結局、テレワーク廃止の公約は撤回された。
「ロッジ」と呼ばれるキャンベラの公邸は国会から2キロ弱の場所にあり、1927年の完成以降、歴代首相の多くが居住してきた。その一人のアルバニージー氏は記者団に「私はシドニーっ子だが、国全体のことを考えてキャンベラに住んでいる」と強調。「早くも新居のカーテン選びか」とダットン氏をやゆした。
[時事通信社]
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