2月実質賃金、2カ月連続減=コメ・野菜の高騰響く

厚生労働省が7日発表した2月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、現金給与総額(名目賃金)から物価上昇の影響を差し引いた実質賃金は、前年同月比1.2%減だった。マイナスは2カ月連続。コメや野菜など身近な食品の高騰が長引いており、物価の上昇に賃金の伸びが追い付かなかった。
基本給と残業代などを合わせた名目賃金は、労働者1人当たり平均で3.1%増の28万9562円と、38カ月連続のプラスだった。ただ、実質賃金の算出に用いる消費者物価指数(持ち家の帰属家賃を除く総合)の伸び率は4.3%と高止まり。政府によるガソリン補助金の縮小や物価高が賃上げ効果を打ち消し、家計を圧迫した。
厚労省の担当者は今後の見通しについて「物価が落ち着かないと実質賃金のプラス転換とその定着は難しい」と指摘。今後の物価動向や春闘の行方を注視する考えを示した。
同時に発表された冬の年末賞与(昨年11月~今年1月支給分)は1人当たり平均41万3277円で、前年比2.5%増加した。このうち、円安で輸出企業を中心に好業績が続く製造業は5.6%増だった。
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