米MS、創業50年=PC・ネットから生成AIへ
米マイクロソフト(MS)が今月、創業50周年を迎えた。パソコン(PC)やインターネットを一般に普及させた立役者は、モバイル市場に乗り遅れたが、ネット経由で計算能力を提供するクラウド事業で成長路線に回帰。2022年に「チャットGPT」が号砲を鳴らした生成AI(人工知能)ブームを捉えてサービスを積極投入し、半世紀を経てもIT市場で存在感を示している。
MSは1975年、ビル・ゲイツ、ポール・アレン両氏がPC向けのソフトウエア開発を目指して設立。基本ソフト(OS)「MS―DOS」が81年にIBMに採用され、成長の足掛かりをつかんだ。
85年には、マウスで画面を操作できる仕組みを採用したOS「ウィンドウズ」を発表。安価なパソコン市場を形成し、技術者だけでなく一般消費者を取り込み始める第一歩となった。翌86年に米ナスダック市場に上場した。
95年の「ウィンドウズ95」は、ウェブブラウザー(閲覧ソフト)や業務用ソフトとセットで売られ、ネットの爆発的普及に寄与した。一方、販売手法を巡り、司法省が98年に反トラスト法(独占禁止法)違反で提訴。和解で解体は免れたが、裁判の長期化の影響で、MSはスマホOSの開発で後れを取った。
潮目が変わったのは2014年のナデラ最高経営責任者(CEO)の就任。クラウド事業に注力し、24年6月期通期で売上高全体の4割を稼ぐ存在となった。
生成AIの時代到来を見据え、19年にはその後チャットGPTを開発する米オープンAIとも提携した。資金とクラウドインフラを提供し技術開発を支えるとともに、その成果をクラウドに取り込んだ。米株式市場での時価総額は一時3兆ドル(約440兆円)に達し、現在もアップルに次ぐ2位に付けている。
[時事通信社]
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