阿部詩、マーク乗り越えV=恐怖心にも打ち勝つ―選抜体重別柔道

初優勝を決めると、両拳を握って顔をくしゃくしゃにした。女子52キロ級の阿部詩は、1回戦からの3試合を振り返り「みんなのマークに対応しながらの難しい試合だったが、乗り越えられた」と勝利の味をかみしめた。
今年のグランドスラム(GS)パリ覇者の大森生との決勝は延長戦にもつれる接戦。最後は背中について粘る相手を大内刈りで仕留めて、一本勝ちを収めた。
まさかの2回戦敗退に終わった昨夏のパリ五輪では、背後を取られて一本を奪われた。一瞬の隙を突かれたその時の感覚は、体に染み付いているという。「これからも恐怖心がなくなることはない。そこをさばいて、自分の動きに入っていけるか」。この日も背後を狙われる場面が何度も訪れたが、相手の技をしっかりと受け止めて対処。落ち着いた試合運びを見せた。
復帰戦となった2月のGSバクーに続く優勝で、世界選手権の代表入りを確実にした。「まだ100%の状態ではないが、世界選手権に向けていい一歩になった」。5度目の頂点と女王返り咲きが懸かる大舞台へ、順調に前進している。
[時事通信社]
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