イスラエルの主張に「矛盾」=ガザ最南部の救急車攻撃で映像―米報道
【カイロ時事】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は4日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファで3月23日に発生したイスラエル軍による救急車への攻撃を巡り、入手した当時の映像を元に、現場の状況はイスラエル軍の主張と「矛盾しているようだ」と報じた。軍は救急灯などをつけていない不審車が向かってきたため発砲したと説明していたが、映像では救急灯が点灯し、救急車両であることが分かる状態だった。
同23日以降、消息を絶っていた救急隊員ら15人はその後、破壊された車両とともに地中から遺体となって発見された。映像は、死亡した救急隊員の携帯電話から見つかった。
映像は走行する車両のフロントガラス越しに撮影されたとみられ、夜明け前の道を救急灯をつけた車列が進む様子から始まる。間もなく道路から外れて止まる車が現れ、車列は停車。救急隊員が降車した瞬間、集中砲火が始まった。映像は暗転するものの音声は続き、「お母さん、許して。人を助けようとして選んだ、これが私の生き方だ」と語る、死を覚悟した救急隊員の声が収録されている。
イスラエル軍はこの攻撃でイスラム組織ハマス戦闘員ら「テロリスト」9人を殺害したと説明。ハマスが戦闘員を救急車に隠すなど不正利用してきたと主張している。軍は攻撃の調査を行っているとしているが、トゥルク国連人権高等弁務官は独立調査の必要性を訴えている。
[時事通信社]
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