2025-04-01 16:01社会

実行役リーダー格の無期確定=「ルフィ」広域強盗、控訴取り下げ

強盗殺人事件があった高齢女性宅周辺を調べる警視庁の捜査員ら=2023年1月、東京都狛江市
強盗殺人事件があった高齢女性宅周辺を調べる警視庁の捜査員ら=2023年1月、東京都狛江市

 「ルフィ」と名乗る指示役らによる広域強盗のうち、東京都狛江市で高齢女性が死亡した事件などに関与したとして強盗致死罪などに問われ、一審の裁判員裁判で無期懲役とされた実行役のリーダー格永田陸人被告(23)側が先月31日付で控訴を取り下げたことが1日、分かった。検察側は控訴しておらず、無期懲役が確定した。
 一連の強盗で唯一死者が出た狛江の事件では実行役計4人が起訴されたが、判決確定は初めて。昨年11月の東京地裁立川支部判決は「実行役の中で永田被告の責任は際立って重い」として求刑通り無期懲役を言い渡し、被告が即日控訴していた。
 判決によると、永田被告は東京、千葉、神奈川、広島の4都県で2022年11月~23年1月に発生した計6事件に関与。同月19日、他の実行役らと共謀し、狛江市の女性=当時(90)=に暴行して死亡させ、高級腕時計を奪うなどした。
 狛江事件では、ほかに実行役2人が一審で無期懲役となり、いずれも被告側が控訴した。当時少年だった残る1人は一審で懲役23年とされ、先月27日に東京高裁で控訴が棄却された。
 指示役として特殊詐欺グループのリーダー格、渡辺優樹被告(40)らも強盗致死罪などで起訴されている。 
[時事通信社]

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