2025-03-28 06:16TOPICS

ウクライナ停戦後、英仏主導で派兵=対ロ制裁継続で合意―有志連合

27日、パリで記念撮影する「有志連合」首脳会合の出席者(AFP時事)
27日、パリで記念撮影する「有志連合」首脳会合の出席者(AFP時事)

 【パリ時事】ロシアが侵攻を続けるウクライナの和平に向けた欧州主体の「有志連合」は27日、フランス・パリで首脳会合を開いた。英仏など数カ国は停戦成立後にウクライナの安全を保証するため、部隊を派遣する方針で一致。英仏両軍の合同チームは近くウクライナを訪れ、具体的な計画立案へ調整を始める。
 会合を主催したマクロン仏大統領は閉幕後に記者会見し、「欧州の複数国による部隊ができる。陸海空(の展開)を考えている」と指摘。主要都市や基地などへの駐留を通じ、ロシアに再侵攻を思いとどまらせるのが狙いだと説明した。ロシアは派兵に反対だが、「ウクライナ領内のことを決めるのはロシアではない」と突っぱねた。
 会合にはスターマー英首相、ウクライナのゼレンスキー大統領をはじめ約30カ国・機関の首脳らが出席。ロシアが黒海での停戦条件として求めている経済制裁の一部解除には応じず、全会一致で制裁継続を決めた。ゼレンスキー氏は「侵略と占領が続く限り制裁を維持すべきだ」と訴えた。
 英仏以外の派兵国は不明。これまでオーストラリアやカナダ、オランダ、デンマーク、スウェーデン、ベルギーが前向きな姿勢を示している。 

27日、「有志連合」首脳会合後にパリで記者会見するフランスのマクロン大統領(EPA時事)
27日、「有志連合」首脳会合後にパリで記者会見するフランスのマクロン大統領(EPA時事)
ウクライナのゼレンスキー大統領(手前)とフランスのマクロン大統領=26日、パリ(AFP時事)
ウクライナのゼレンスキー大統領(手前)とフランスのマクロン大統領=26日、パリ(AFP時事)

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