部員数減少、対策待ったなし=球児が訴えた危機感―高校野球

「野球人口が減少する中、高校野球は新たな時代に向かい、歩み始めている」―。甲子園球場で開催中の第97回選抜高校野球大会の開会式で、市和歌山(和歌山)川辺謙信主将の選手宣誓には危機感がにじんだ。少子化や他競技との競合で野球部員数は年々減少。日本高校野球連盟は歯止めをかける一手を模索している。
1982~2024年の統計では、硬式野球部員数は14年にピークの17万312人に達したが、その後は減少。24年は12万7031人に落ち込んだ。
日本高野連は、やはり春夏の甲子園大会が持つ魅力に期待する。選抜大会では、小中学生のチームをバックネット裏に招待する「ドリームシート」を設置してから10年を迎えた。生観戦が特に効果があるとみて、今年の夏からは従来小学生までだった子ども料金を中学生にも拡大する。
部員確保の最前線に立つのが各高校。今大会、初出場ながら4強進出を果たした浦和実(埼玉)は昨秋から丸刈りを強制していない。田畑富弘部長は「(丸刈りで)入部を敬遠することもあると聞くので、その点をクリアできれば」と話す。
川辺主将は宣誓で「高校野球をさらに魅力あるものに発展させ、未来の球児へとつないでいく責任がある」と訴えた。難しい課題ではあるが、それぞれの立場での努力が求められている。
[時事通信社]
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