健大高崎、投打で盤石=理想通りの完勝劇―高校野球

王者の貫禄を示す盤石の試合運びだった。連覇を目指す健大高崎が投打で花巻東を圧倒。加藤主将は「(2回戦から)しっかり修正して、この試合に挑めた。そこが打線としてつながった」と振り返った。
「5点取れるような攻撃をしたい」という試合前の青柳監督の狙い通りに、序盤から一気に攻勢を仕掛けた。低く鋭い打球を相手投手陣に浴びせ、先制、中押し、駄目押しと理想的な展開。先制打を含む3安打3打点の秋山は「チーム打撃を意識した結果」と胸を張った。
投げては、今大会初登板となった2投手の奮闘で相手打線を七回まで1点に抑えた。下重は1回戦でも2回戦でも130球以上投げただけに、「絶対に下重を出させない投球をしようと思っていた」と先発の山田。八回からはエースの石垣が圧巻の球威でねじ伏せ、下重の温存にも成功した。
史上4校目の春連覇にあと2勝と迫る。それでも加藤主将は「目の前の一戦をやり抜くだけ。一戦一戦やっていれば、優勝に近づいてくる」とあくまでも自然体。一歩ずつ着実に頂点へと前進する。
[時事通信社]

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