原英莉花、覚悟の挑戦=下部ツアーから昇格目指す―米女子ゴルフ

【ロングウッド(米フロリダ州)時事】女子ゴルフで日本通算5勝の原英莉花が海外へ主戦場を移し、奮闘している。舞台は米下部のエプソン・ツアー。「目標は来年LPGA(米ツアー)で戦うこと。毎試合が大切という気持ちでやれている」と覚悟のシーズンに臨んでいる。
国内メジャーで3勝を挙げるなど、人気、実力を兼ね備える26歳。海外志向が強く、米ツアーの出場権を争う予選会にも挑んできた。今季は日本のシード権を放棄。「攻め切れない自分との決別」と言い、悲願へ向けて強い意志を示す。
昨季に馬場咲希が参戦するなどした下部ツアーは今季、全20試合。昇格できるのは年間ランキング上位15人で、原は出場資格で優先度が高くなる10位以内を目指す。少しでもポイントを稼ぐべく、「一打の重みを感じながらプレーをしている」。
3月中旬までにフロリダ州で行われた開幕3試合を終え、第2戦で6位に入った原は年間ポイントのランキングで18位につける。第3戦は好ショットを軸に上位を狙えるプレーを見せたが、パットのミスから失速して21位止まり。「(プレーの)組み立てをもっとしっかりしていかなければ」と自らを戒めた。
戦いの舞台を海外に移しても、ゴルフへの向き合い方は変わらない。トレーナーを同行させ、体のケアを怠らず試合に臨む。下部ツアーの厳しい環境には、「固定観念はあまりないので順応していけると思う」。過酷な競争の中でも笑顔を見せ、前向きにゴールを見据えた。
[時事通信社]
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