災害支援で日本に学べ=「紙のログハウス」展示―ブラジル
【サンパウロ時事】ブラジル最大都市サンパウロで日本の情報発信拠点となっている「ジャパン・ハウス」は25日、日本人建築家の坂茂氏が設計した「紙のログハウス」の展示を開始した。災害支援が目的の建築物で、自然災害が相次ぐブラジルの人々の関心は高まっている。展示は5月4日まで。
筒状の紙を使ったログハウスは、阪神大震災の被災者のために建てられた仮設住宅がモデル。昨年の能登半島地震の際には、石川県輪島市の伝統工芸「輪島塗」の仮設工房としても使われた。
このログハウスは安価で迅速に建設できるのが特長だ。今回はバリアフリー仕様のため完成に3週間かかったが、通常の仕様なら1週間で建てられるという。ジャパン・ハウスで企画を担当するナターシャ・ジーネンさん(42)は、リオグランデドスル州で昨年起きた大規模水害などを踏まえ「緊急災害時のブラジルにとって参考になる」と強調した。
訪れた人々も興味深く見入った。母親と見学したというアダン・ギルさん(24)は、避難所にプライバシーがないという問題の「解決策になる」と指摘。被災地にあれば「被災者は支えられていると思うだろう」と語った。
アナ・ファントジさん(66)は遠目では木製に見えたが、紙だと知って目を丸くした。説明を聞いて「雨が降ってもぬれたままにならず、ダメージも少ないことが分かった」と述べた。
[時事通信社]
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