悪い流れを攻守で一掃=聖光学院、屈辱の秋から8強―高校野球

聖光学院は三回、2死からの失策をきっかけに、リードを3点に広げられた。「野手が迷惑をかけた。野手が取り返さなければ」と主将の竹内。悪い流れを攻守で断ち切った。
四回無死一塁で4番の竹内。内角の変化球をバランスを崩しながら左翼線に運ぶ適時二塁打で、反撃ののろしを上げた。後続も早稲田実の好投手、中村を攻略し、打者9人の攻撃で追い付いた。
五回には、1回戦で負傷した大宮に代わって先発出場した細谷が二塁の守備で魅せた。中前に抜けそうな当たりに飛び付いてさばき、右前打と思われた打球も二ゴロに。冬場は球際の強さを磨いてきたそうで、「甲子園でボールに食らい付けた。もう一回いくぞ、という雰囲気になれた」。七回の攻撃で細谷の適時打も含めて3点を勝ち越し、力投する大嶋を援護した。
昨秋は東北大会を制したものの、明治神宮大会の初戦で東洋大姫路(兵庫)に0―10の五回コールド負け。「自滅しながら、力の差も感じた」と竹内。屈辱を忘れないようにと、グラウンドのスコアボードにはその時の得点経過が記されている。
春は12年ぶりの8強入り。細谷は「オール聖光で、相手に恐怖を感じさせられるような覇気と気持ちで押していきたい」。全員野球で準々決勝の壁を突破するつもりだ。
[時事通信社]

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