日本勢、表彰台に届かず=五輪プレシーズン終了―複合男子
【ラハティ(フィンランド)時事】ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)複合男子は22日、フィンランドのラハティで個人第19戦が行われ、今季が終了した。日本勢は渡部暁斗(北野建設)と山本涼太(長野日野自動車)の8位が最高で一度も表彰台に届かず、ミラノ・コルティナ五輪のプレシーズンは厳しい結果となった。
「少しジャンプが心残り」とは山本涼。得意なはずの飛躍には、どこか硬さが付きまとった。その中で、世界選手権では個人戦で自己最高の8位に入る底力を発揮。長年課題としている距離は、力のペース配分がうまくいくようになり、進歩を実感している。
36歳の渡部暁は開幕から3試合を体調不良で欠場。ようやく終盤に調子を上げ、最終戦の距離は5位のタイムを出した。「人任せではなく、自分でレースをつくっていくための走力を追求したい」と貪欲だ。改造中のジャンプでも手応えを得ている。
山本涼は「レースを楽しみたいし、楽しんでもらえるように準備をしたい」と言い、渡部暁も「自分で思わずガッツポーズをしてしまうようなジャンプと走りができれば、メダルはついてくる」と前向きに来季を見詰めている。
[時事通信社]
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