変化もたらした2敗=3バックは選手提案―サッカーW杯・駆け抜けたアジア(上)

サッカー日本代表は、米国、カナダ、メキシコで共催される来年6月開幕のワールドカップ(W杯)出場を決めた。8大会連続8度目の出場となるW杯で掲げるのは「優勝」。第2次森保ジャパンの戦いを振り返り、本番までを展望する。
◇10連勝から一転
ベスト8を目前で逃したW杯カタール大会から4カ月後。2023年3月に新体制がスタートした。2戦目のコロンビアに敗戦を喫したものの、そこからはドイツ再撃破を含め破竹の10連勝。守田は「自分たちは、欧州の中堅国以上のところにきている」と言った。
優勝を期待されて臨んだ24年アジア杯。1次リーグでイラクに敗れて連勝が止まると、4強を懸けた一戦でイランにも屈して敗退した。慢心や油断から隙を見せた戦いを猛省。「W杯優勝」の目標へ出直しを迫られた。
「大岩ジャパンを見習わないといけない」。ある日のスタッフ会議で声が上がった。昨春のパリ五輪予選を兼ねたU23(23歳以下)アジア杯を制した大岩剛監督率いる日本が見せた一体感や結束力は、画面越しでも伝わった。コーチだけでなく、裏方のスタッフを含めて、チームを支える姿勢はA代表に足りていないと気付かされた。
練習前にコーチ陣が、ピッチの各方向に分散して準備することは減り、選手の到着を全員で待つことが増えた。小さなことかもしれないが、「神は細部に宿る」―。こうした変化が、アジア最終予選の快進撃にもつながった。
チーム内の連携はより密になり、意見交換が活発に。昨年6月に3バックを採用したのも、選手からの発信がきっかけ。森保監督も同席した話し合いで最終決定。攻撃力を生かした3―4―3の布陣で、難敵サウジアラビアを含むC組で圧倒的な強さを示した。
「選手間や、スタッフを交えた議論は、以前にはなかった部分。いい改善ができている」。その3バック導入の議論を持ちかけた守田は、成果も伴っていることで、大きな手応えを口にした。
[時事通信社]
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