次世代戦闘機、ボーイングが製造=「F47」、世界で初配備目指す―米
【ワシントン時事】トランプ米大統領は21日、次世代戦闘機の製造契約を米航空大手ボーイングと結ぶと発表した。2029年1月までの任期中に製造、配備を始める予定だとも表明。高度なネットワーク戦闘能力を特徴とする「第6世代」の戦闘機では「世界初になる」と強調した。
次世代機の名称は「F47」で、米防衛大手ロッキード・マーチンのF22の後継機となる。契約金額は公表しなかったが、ロイター通信によると、当初は200億ドル(約3兆円)規模となる見通しだ。
トランプ氏は、米軍が過去約5年間、実証機による試験飛行を進めてきたと明かした。性能や設計の詳細は未公開だが、トランプ氏は「最先端のステルス技術を搭載し、事実上目に見えない。戦闘機で最強のパワーを備え、操縦性も類を見ない。速度もトップクラスだ」と語った。ヘグセス国防長官は、次世代機が無人機と共に作戦を行うと説明した。
トランプ氏はF47の同盟国への販売にも意欲を示した。ただ、「彼ら(販売先)がいつか同盟国ではなくなるかもしれない」と指摘し、性能を落としたものにすると述べた。第6世代戦闘機を巡っては、日本が英国、イタリアと共同開発を進めているほか、中国やロシアなどもそれぞれ開発している。
[時事通信社]
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