ハマス、反撃も継戦能力不透明=イスラエルは圧力強化か

【エルサレム時事】イスラエルがパレスチナ自治区ガザ再攻撃を本格化したことを受け、イスラム組織ハマスもロケット弾攻撃を行った。ただ、1年以上にわたる戦闘で弱体化したハマスの継戦能力は不透明だ。軍事的圧力を強めてガザで拘束される人質の解放を目指すイスラエルが攻撃の強度を増す可能性があり、ハマスは停戦交渉の継続も模索している。
アラブ圏紙アッシャルク・アルアウサトは18日、イスラエルとハマスの停戦が発効した1月以降も、ハマスはロケット弾製造を続けたが、完成したのは少数にとどまるとの分析を報じた。軍事部門の部隊再編や戦闘員の募集も途上にあるとされる。
また、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラなど、親イラン勢力「抵抗の枢軸」もイスラエルの攻撃で弱体化しており、ハマスを側面支援するのは困難とみられる。
エジプトの政治学者アブドルモネイム・サイード氏はハマスの反撃について「支援もなく、武器もない状態で実施した」と説明。イスラエル軍の攻撃が強まる恐れがあり「ガザ住民を道連れにした自殺行為だ」と断じた。
態勢の整っていないハマスは、報復攻撃に踏み切ったものの交渉による停戦維持が本音とみられる。中東メディアは20日、ハマスが停戦継続を条件に人質解放を受け入れるとエジプトなど仲介国に伝達したと報じた。交渉に関わる代表団をカイロに派遣したもようだ。
停戦第1段階が今月1日に期限を迎えた後、ウィトコフ米中東担当特使は4月後半まで延長する仲介案を提示。第2段階の恒久停戦やイスラエル軍撤退の実現を求めるハマスは拒否している。ロイター通信によると、米国務省報道担当者は19日、同案について「機会は残っているが、急速に消えつつある」と警告し、受け入れを迫った。
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