ノーサインで翻弄=エナジックスポーツ真骨頂―高校野球

選手それぞれが状況を見極め、次のプレーを選択する。仲間への伝達手段はアイコンタクト。エナジックスポーツのノーサイン野球は、甲子園でも威力満点で、相手を翻弄(ほんろう)した。
真骨頂を発揮したのは2点リードで迎えた七回だった。先頭の宮里康が四球で出塁。送りバントを警戒する相手の動きを見て、サインなしで仕掛けたエンドランが決まる。さらに進塁打で1死二、三塁と拡大した好機で、砂川が左越えの2点三塁打を放ち、試合を決定付けた。
どのように意思を共有しているのか。砂川は「パッとつながるというのか…。口で説明するのは…」と首をかしげた。実戦を多く取り入れる練習では、頻繁にプレーを止めて状況判断が正しかったかを議論する。お互いの野球観をぶつける日々に、その秘訣(ひけつ)がありそうだ。
相手の至学館は走者を背負うたびに投手がけん制球を重ね、内野手は走塁ミスを誘おうとサインプレーを何度も仕掛けたが、勢いを止められなかった。砂川は「何もしなくても(相手が)勝手にいろいろ意識してくれる」。創部から3年足らず。この初出場校を攻略するには、まず心理戦に勝たなければいけない。
[時事通信社]
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