IOC新会長にコベントリー氏=女性初、渡辺氏は落選

【コスタナバリノ(ギリシャ)時事】国際オリンピック委員会(IOC)は20日、ギリシャのコスタナバリノで開いた総会で会長選挙を実施し、第10代会長にジンバブエ出身のカースティ・コベントリー氏(41)が選ばれた。初の女性会長で、欧米以外の出身者も初めて。新時代を象徴する選出となった。
7人が立候補し、IOC委員が投票。コベントリー氏は有効票97のうち過半数の49票を獲得した。日本人で初めて立候補した国際体操連盟会長の渡辺守成氏(66)は4票。有力候補では、IOC副会長で父が会長だったフアン・アントニオ・サマランチ・ジュニア氏(65)=スペイン=が次点の28票、世界陸連会長のセバスチャン・コー氏(68)=英国=は8票にとどまった。
現職のトーマス・バッハ会長(71)=ドイツ=は任期満了で6月に退任する。会長の任期は原則8年間。1度だけ再選が認められ、2度目は原則4年間。
◇コベントリー氏の略歴
カースティ・コベントリー(ジンバブエ)IOC理事。競泳で五輪5大会に出場。04年アテネ、08年北京大会の女子200メートル背泳ぎで金メダル。13年にIOCアスリート委員に就任。母国のスポーツ大臣を務める。恵まれない地域の子供たちを支援する活動も行う。41歳。
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