日本・ブラジル首脳、2年に1回相互訪問=戦略対話創設、バイオ燃料で協力―ルラ大統領、24日来日
日本、ブラジル両政府は石破茂首相と24日に来日するルラ大統領との首脳会談で、2年に1回の首脳相互訪問を明記したアクションプラン(行動計画)の策定で調整している。安全保障協力などを協議する「外相戦略対話」創設も盛り込む方向で、経済だけではなく外交・安保でも関係を強化することが狙い。政府関係者が20日、明らかにした。
ルラ氏は国賓として24~27日の日程で日本を訪問。首脳会談は26日に予定されている。外務省によると、ブラジル大統領の国賓来日は1996年3月以来、約30年ぶり。グローバルサウス(新興・途上国)の主要国として存在感を高めているが、ルラ氏は左派政権に位置付けられ、日本の同盟国米国とは距離があるとされる。
日本としては2国間関係を強化することで、ブラジルが新興国グループ「BRICS」を組む中国やロシアへ傾斜するのをつなぎ留めたい考えだ。
行動計画は今後5年間に両国が取り組む具体策をまとめたもので、(1)政治・安保(2)経済・投資(3)気候変動―が3本柱。首脳同志の対面会談を定例化することで、意思疎通を継続させる。外相会談も戦略対話に格上げし、共通課題である国連安全保障理事会改革などでの連携を緊密化する。
近年、両国首脳の相互往来は活発化しており、ルラ氏は2023年5月、広島での先進7カ国首脳会議(G7サミット)にオブザーバー参加するため来日。昨年5月に当時の岸田文雄首相がブラジルを訪問、同年11月には石破首相がリオデジャネイロで開かれた主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に出席するため訪れた。
経済・投資や気候変動では、地球温暖化の一因になっているアマゾンの熱帯雨林違法伐採への対応や脱炭素分野の協力が主要テーマとなる。ブラジルを代表する農作物サトウキビを使ったバイオ燃料開発に、両国が協力して取り組む。
ブラジルは11月の国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)の議長国で、会議の成功に向けた協力もうたう。
[時事通信社]
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