切り札で勝負、金に結実=堀島、自信深めるV―世界フリースタイル

【サンモリッツ(スイス)時事】フリースタイルスキーの世界選手権は19日、スイスのサンモリッツでモーグルの決勝が行われ、男子で2022年北京五輪銅メダルの堀島行真(トヨタ自動車)が4大会ぶりの優勝を遂げた。上位8人による決勝2回目で、体の軸をずらして4回転する切り札のコーク1440を成功。ターンやタイムでもトップの快勝だった。
モーグルの得点は、コブを滑る技術が評価されるターンが6割を占める。注目が集まるエアは2割にすぎず、高難度の大技は得点の割にはリスクが高い面もある。正確さを重視して3回転のコーク1080を選ぶ選手が多い中、堀島は高みを見据えて4回転にこだわり、今季ワールドカップ(W杯)で挑んできた。
きっかけをつかんだのは1月31日にカナダ・バルサンコムで行われたW杯だった。4回転が乱れて6位となったが、「こういうやり方なら失敗するんだというのが分かった」。2月以降はW杯で4勝を重ねるなど調子を上げ、手応えを得て世界選手権に臨んだ。
北京を上回る結果を狙う来年のミラノ・コルティナ五輪にも弾みをつけた。「ビッグタイトルを取れてよかった。適切な準備をしていきたい」。今季の取り組みを最も輝くメダルに結実させ、自信を深めた様子だった。
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◇堀島行真の略歴
堀島 行真(ほりしま・いくま)トヨタ自動車。モーグルで18年平昌五輪11位、22年北京五輪銅メダル。W杯は通算22勝(モーグル16勝、デュアルモーグル6勝)、23~24年シーズンにモーグル種目別優勝。世界選手権は17年にモーグル、デュアルモーグルで2冠。27歳。岐阜県出身。
[時事通信社]
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