副検事を不起訴=被害者名伝達で懲戒処分―元検事正性的暴行事件巡り・大阪高検

部下の女性に性的暴行を加えたとして、元大阪地検検事正の北川健太郎被告(65)が準強制性交罪に問われた事件で、大阪高検は19日、北川被告側に捜査情報を漏らしたなどとして告発されていた50代の女性副検事について、不起訴処分とした。
高検によると、副検事は昨年5月下旬以降、事件直前の懇親会の参加者として聴取された。保秘要請があったにもかかわらず、北川被告の弁護人になろうとしていた弁護士に対し、聴取された事実などを伝えた上、自分のスマートフォンの通信履歴などを削除した。
捜査情報を漏えいしたとする国家公務員法違反や、証拠隠滅、犯人隠避の各容疑で告発されていたが、高検は私人の立場で聴取された際に知った情報で、職務上知った情報ではないなど、いずれも罪とならないと判断した。
被害者を詮索しないよう注意喚起されていたのに同6~9月、大阪地検の職員ら数人に対し、被害に遭った女性検事の名前を伝えており、名誉毀損(きそん)容疑でも告発されたが、被害者名を伝えたのは特定かつ少人数で、別々の機会だったとして嫌疑不十分とした。
一方、被害者名の伝達や通信履歴の削除などは不適切として、副検事は19日付で戒告の懲戒処分となった。
副検事の代理人弁護士は「事実関係の誤った評価に基づいて判断されたもので、不当なもの」などとコメントした。
被害者の女性検事の代理人弁護士は「身内びいきの不適切な処分。本人は精神的ショックを受け、現時点でコメントできない」とした。
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