2025-03-19 08:29国際

ブラジル大統領、気候変動で日本に期待=トランプ外交「正しくない」―24日から国賓訪問

 【ブラジリア時事】ブラジルのルラ大統領は18日、ブラジリアの大統領府で邦人記者団と会見した。同国が議長国として11月に開く国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)に関連し、「日本の科学技術は(気候変動問題の)解決策を見つけるのに役立つ」と述べ、会議の成功に向けて日本との連携に期待を表明した。パナマ運河の奪還などを掲げるトランプ米大統領の外交に対し「正しくない」と異議を唱えた。
 今年は日本とブラジルの外交関係樹立から130年の節目に当たり、ルラ氏は今月24~27日の日程で日本を国賓として訪問する。ブラジルにとって日本との貿易額は年間約120億ドル(約1兆8000億円)と、首位の中国の1割にも満たない。ルラ氏は「少な過ぎる」と語り、日本が輸入を禁止しているブラジル産牛肉も含め、貿易拡大に意欲を示した。
 トランプ氏が1月の就任初日、地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」からの再離脱を命令したのは「地球にとって非常に深刻だ」と指摘。関税を武器に他国に要求を突き付ける姿勢にも疑問を呈しつつ、「問題に気付くように応援したい」とトランプ氏が望めば電話会談に臨む用意があるとも語った。 
[時事通信社]

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