高木、最終戦で収穫と課題=明暗分かれた2種目で―世界距離別スケート

【ハーマル(ノルウェー)時事】スピードスケートの世界距離別選手権は16日までノルウェーのハーマルで行われ、高木美帆(TOKIOインカラミ)は女子1000メートルを連覇した一方、同1500メートルは4位にとどまり、個人2種目で明暗が分かれた。
1500メートルでは序盤から速いラップを刻み、1100メートルまでの通過は全体のトップ。「攻めの滑り」を展開した分、最後に失速した。結果には満足できなくても「最初にひるんで、タイムが出なくてズルズル落ちてしまったとかではない」と高木。内容は今後につながるものだった。
ヨハン・デビットコーチからは常々、「攻めて守り抜くのが1500メートル。攻めないで守るのは違う」と言われている。今季はワールドカップで6戦2勝、2位が4度だった種目に「ずっと苦戦していた」。序盤の攻めが物足りなかった。最終戦でそれができたことに価値があった。
好結果でシーズンを終えた1000メートルは手放しで喜べなかった。レースは前半に思うようなラップを刻めなかった。「良くなかったと思うが、それでも勝てている。勘違いしないようにしないと」。内容を冷静に振り返り、さらなる進化を求める。
ミラノ・コルティナ冬季五輪まで1年を切った。「勝てていないことで、不安だというのはあまりない。準備はまだ整っていない」。大舞台での頂点を見据える中で、収穫と課題を見つけた今季最終戦だった。
[時事通信社]
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