2025-03-14 23:10

日本最東端駅が廃止=利用者減、ダイヤ改正で―北海道

 日本最東端の駅として親しまれたJR根室線の東根室駅(北海道根室市)が14日、最終日を迎えた。地元高校生の通学の足として長く貢献したが、利用者数の回復が見込めないとしてJR北海道がダイヤ改正に伴い廃止を決めた。
 東根室駅は1961年、最寄りの高校への通学駅として開設。根室線は、根室―釧路間が花咲線の愛称で呼ばれる。東根室駅付近で大きくカーブしているため、終点ではない同駅が最東端となっていた。
 駅舎も屋根もない無人駅で、停車するのは1日わずか11本。木製のプラットホームの傍らに「日本最東端の駅」と書かれた碑がたたずむ。
 最終日のホームでは、地元の愛好家団体らが列車の到着に合わせて、駅名標をデザインした旗などを掲示。出発する列車に向かって「ありがとう」などと声を掛けた。駅で降りた乗客には、リニューアルした「最東端駅到着証明書」や記念のポストカードが配られた。 
 午後10時前、根室行きの最終列車が出発すると、集まった大勢の見物客らが名残惜しそうに手を振った。
 経営難のJR北海道は15日のダイヤ改正で、管内の計5駅を廃止。最東端は64年ぶりに約1キロ離れた終点の根室駅(同市)に戻る。
[時事通信社]

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