岩屋外相、追加関税の日本除外要請=米国務長官「持ち帰る」
【シャルルボワ時事】岩屋毅外相は13日午後(日本時間14日午前)、ルビオ米国務長官とカナダ東部シャルルボワで約35分間会談した。岩屋氏はトランプ米政権が発動した鉄鋼・アルミニウム輸入への追加関税について、日本を適用対象から除外するよう改めて要請。岩屋氏によると、ルビオ氏は「日米関係は極めて重要だ。持ち帰りたい」と応じたという。
岩屋氏は会談で「除外を申し入れてきたにもかかわらず、除外されなかったのは遺憾だ」と指摘。鉄鋼・アルミに加え、トランプ氏が導入を表明した自動車への関税や「相互関税」についても「日本が対象になるべきではない」と強調した。
両外相は中国の動向について意見交換し、東・南シナ海での力による一方的な現状変更の試みに反対することで一致。台湾海峡の平和と安定の重要性も再確認した。岩屋氏は米国とウクライナによるロシアとの暫定停戦案での合意を「重要な一歩だ」と評価。岩屋氏は北朝鮮による拉致問題解決への協力を求め、ルビオ氏は支持を表明した。
岩屋氏は先進7カ国(G7)外相会合に出席するためカナダを訪問しており、英国のラミー外相、イタリアのタヤーニ外相、カナダのジョリー外相ともそれぞれ会談し、ウクライナ情勢を巡る緊密な連携などを申し合わせた。カナダとは「情報保護協定」締結交渉での実質合意を確認した。
[時事通信社]
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