フィリピン前大統領「責任は私に」 ICCが拘束
【ロッテルダムAFP=時事】国際刑事裁判所(ICC)の令状に基づきフィリピン国内で逮捕されたロドリゴ・ドゥテルテ前大統領(79)の身柄が12日、オランダ・ハーグに移送され、ICCの拘束下に置かれた。麻薬撲滅作戦に絡む殺人により「人道に対する罪」が疑われているドゥテルテ氏は、「責任を負う」と述べた。≪写真は、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ前大統領〈資料写真〉≫
ドゥテルテ政権下で行われた「麻薬戦争」では、人権団体によれば数万人が殺害された。ICCは、「人道に対する罪」を問う「合理的な理由」があるとしている。
ICCの広報担当は、ドゥテルテ氏がプライベートジェットでロッテルダムに到着した後、ICCの拘束下に置かれたことを確認した。同氏を乗せているとみられる車両は、支持者数十人が見守る中、北海沿岸近くの勾留施設に入った。
施設にはパソコンが備え付けられた独房と、屋外運動場があり、ドゥテルテ氏は数日以内に予定されている初回の出廷日まで収容される。
ドゥテルテ氏はロッテルダムに着陸する前、自身と、親しい顧問のフェイスブックサイトで動画を共有し、国民に向け、「私が法執行機関と軍を率いた。私はあなた方を守ると言い、それに伴うすべての責任を負うと言った」と語った。【翻訳編集AFPBBNews】
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