「ロシアの脅威」に結束優先=NATO、核禁会議に参加見送り
【ニューヨーク時事】核兵器を全面的に禁止する核兵器禁止条約の締約国会議から、北大西洋条約機構(NATO)加盟国の姿が消えた。ドイツなど一部の国はこれまでオブザーバーとして出席してきたが、今回は不参加に方針を転換。トランプ米政権が欧州の安全保障を軽視する姿勢を示す中、核の脅威を強めるロシアに対抗するため欧州諸国は同盟の結束を優先させた。
過去2回の締約国会議に出席してきたノルウェーの国連代表部は時事通信の取材に「参加見送りは、現在の世界的な安全保障情勢を踏まえたものだ」と説明。ロシアのウクライナ侵攻が欧州にとって第2次大戦以来の脅威だとして「今日の情勢下では、NATOの団結が極めて重要だ」と述べた。一方で、将来的にオブザーバーに復帰する可能性は排除しなかった。
同様に不参加に転じたベルギーの代表部は、ロシアによる核の威嚇は容認できず、NATOの結束による「強い抑止力」が必要だと主張。その上で「自国の安全保障をNATOに依存していることから(核抑止も禁じる核禁条約の)会議参加は慎重を要する」と訴えた。
ドイツ代表部も「核禁条約では核ドクトリンを改定したロシア(の脅威)に対応できない」と強調。ロシアや米国など核保有国も参加する核拡散防止条約(NPT)の強化を目指す方針を明かした。
米国の「核の傘」に頼るNATO加盟国はかねて、核禁条約への批准を否定。半面、ドイツなどは核廃絶に向けた「建設的な対話」を重視し過去の会議にはオブザーバー参加してきた。
今回の不参加決定について、ノルウェーのNGOで核兵器について調査するグレテ・オステンさんは「NATOを巡って劇的な変化が起きていることは理解しているが、核兵器に関する重要な議論の場から外れるのは国や国民の利益にならない」と語った。
[時事通信社]
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