2025-03-04 18:15スポーツ

広島商、小技を駆使=東洋大姫路に好投手―高校野球「選抜出場校の横顔」(下)

 ▽近畿
 滋賀学園(滋賀) 1933年創立の私立校。山口達也監督。エースの長崎と、昨夏の甲子園8強入りに貢献した土田の二枚看板が武器。控え部員が応援席で披露する独創的なダンスも人気。
 滋賀短大付(滋賀) 1918年創立の私立校で、裁縫学校がルーツの元女子校。保木淳監督。昨秋の近畿大会1回戦で強豪の履正社(大阪)を破り、春夏通して初の甲子園をたぐり寄せた。
 天理(奈良) 1900年創立の私立校。藤原忠理監督。春1度、夏2度の甲子園優勝を誇る強豪。広角に打ち分ける赤埴はプロも注目する。卒業生にロッテの中村奨吾内野手ら。
 智弁和歌山(和歌山) 1978年創立の私立校。中谷仁監督。甲子園で春夏計4度優勝。エース渡辺を軸に、球速150キロ超の宮口が救援に控える。卒業生にヤクルトの西川遥輝外野手。
 市和歌山(和歌山) 1951年創立の市立校。半田真一監督。制球力抜群の土井は、昨秋の近畿大会でも安定した投球を見せた。卒業生にロッテの益田直也投手、ヤクルトの川端慎吾内野手。
 東洋大姫路(兵庫) 1963年創立の私立校。岡田龍生監督。77年夏は全国制覇。大会屈指の右腕阪下を擁し、昨秋の近畿大会を制した。卒業生に元米大リーグ投手の長谷川滋利氏ら。
 ▽中国
 米子松蔭(鳥取) 1955年創立の私立校。塩塚尚人監督。機動力を駆使した攻撃や、センターラインを中心とする守備力を磨いてきた。88年夏以来となる甲子園勝利を目指す。
 広島商(広島) 1899年創立の県立校。荒谷忠勝監督。明治神宮大会準優勝の実力校はスクイズなどの小技も駆使。甲子園は春夏計7度の優勝。卒業生にソフトバンクの柳田悠岐外野手。
 ▽四国
 高松商(香川) 1900年創立の県立校。長尾健司監督。春夏で2度ずつ優勝。球速140キロ超の投手を複数擁する。卒業生に巨人の浅野翔吾、広島の末包昇大両外野手ら。
 明徳義塾(高知) 1976年創立の私立校。馬淵史郎監督。春夏合わせて44度目の甲子園で、2002年夏は優勝。投手の池崎はスタミナが豊富。卒業生にDeNAの伊藤光捕手。
 ▽九州
 西日本短大付(福岡) 1962年創立の私立校。西村慎太郎監督。昨夏に甲子園を経験したメンバーが多い。俊足の選手がそろう上位打線が攻撃のカギ。卒業生に日本ハムの新庄剛志監督。
 柳ケ浦(大分) 1910年創立の私立校。鈴木聡監督。宮原、杉本、宮城ら投手陣が充実し、継投で戦う。1、2番の島袋、岡田が攻撃のキーマン。卒業生に元DeNA投手の山口俊氏。
 沖縄尚学(沖縄) 1957年創立の私立校。比嘉公也監督。甲子園は春に優勝2度。左腕のエース末吉は力強い速球が武器。比嘉は長打力が光る。卒業生にソフトバンクの東浜巨投手。
 エナジックスポーツ(沖縄) 2021年創立の私立校。神谷嘉宗監督。野球部は22年に創部し、今春卒業の龍山暖捕手が西武にドラフト6位入団。ノーサインで、選手が状況を判断する。
 ▽21世紀枠
 横浜清陵(神奈川) 1974年創立の県立校。野原慎太郎監督。中学時代に目立った実績がある選手はいないが、参加校多数の県大会で昨秋は8強。モットーは「全員攻撃・全員守備」。
 壱岐(長崎) 1909年創立の県立校。坂本徹監督。練習試合を数多く経験できない離島のハンディを抱えながら、昨秋は県大会準優勝。全部員が地元出身。難関大進学者も多くいる。 
[時事通信社]

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