二刀流森井、夢へ飛翔=「自分がやって幸せなことを」―米大リーグ

進学校の野球部から大リーグへ―。アスレチックスとマイナー契約を結んだ森井翔太郎選手が東京・桐朋高を卒業し、「投打二刀流」で米球界に挑む。高校通算45本塁打、投げては最速約153キロを記録する18歳に注目が集まる。
過去にプロ野球を経由せず、大リーグデビューを果たした日本選手はごくわずか。異例の挑戦にも「特別感は全然ない」と語る。早くから米国のプロの環境に順応することが夢の実現への近道と信じ、渡米を決断した。
小学生の時に地元で野球をスタート。大リーグ好きの祖父の影響や、少年時代に青木宣親氏(元ブルワーズなど)と対面したことでメジャーを意識し始めた。小中高と桐朋で学び、自主性を重んじ、東大合格者を数多く輩出する環境で育った。森井は「野球一本」の姿勢を貫きつつ、英語学習にも力を入れてきたという。そんな自由闊達(かったつ)な校風だからこそ、夢への道筋を描けたのだろう。
母親の「自分の生きたい人生を生きなさい」という言葉も背中を押した。もともとは人の目を気にするタイプだったが、「自分がやって幸せなことをやりたい」と、自らの信念で行動するようになった。
森井によると、二刀流に加え、人格面の評価、若手起用を重視する球団方針がアスレチックスとの契約につながった。「自信と落ち着きがある」と球団関係者から言われたことが印象深く、「金額よりもすごく高い評価だったことの方がうれしかった」と明かした。
二刀流で活躍するドジャースの大谷翔平を意識するが、「全然見えない存在。そこをこれからどうやって埋めていくか考えたい」。4~5年でメジャーに昇格し、投手で2桁勝利、打者で打率3割と30本塁打が目標と語る。憧れの舞台へ、いざ飛び立つ。
[時事通信社]
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