2025-02-20 14:04国際

トランプ氏の親ロ姿勢に批判=身内の共和党も懸念―米

 【ワシントン時事】トランプ米大統領がウクライナを侵攻するロシアに融和的な姿勢を示したことに、米国内で反発が強まっている。野党民主党は「ウクライナに謝罪せよ」(ダーバン上院議員)と一斉に非難。身内の共和党からも懸念の声が上がった。
 民主党上院トップのシューマー院内総務は19日、「ロシアのプーチン大統領のような悪党の味方をするのはへどが出る」と議場で批判。第1次政権でトランプ氏を支えたペンス元副大統領も、「大統領閣下、ウクライナが戦争を始めたのではなく、ロシアが残忍な侵略によって無数の命を奪ったのだ」とSNSで指摘した。
 共和党議員からも「プーチンは戦争犯罪を犯し、政敵を殺害した独裁者だ」(ベーコン下院議員)といった声が上がった。ただ、現職の多くは報復を恐れ、トランプ氏への直接の批判を避けている。スーン上院院内総務は「大統領の発言にはコメントしない」と述べた。
 トランプ氏は18日、ロシアによる侵攻の事実を無視し「(ウクライナは)戦争を始めるべきではなかった」と発言。19日にはゼレンスキー大統領を「選挙なき独裁者」と呼んだ。 
[時事通信社]

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