イチローさん殿堂入り「すごくうれしい」=間近で見続けたターナー通訳―米大リーグ

【ロサンゼルス時事】米大リーグのマリナーズやヤンキースなどで通算3089安打を放ったイチローさん(51)が、1月21日にアジア人として初めて米野球殿堂入りを果たした。史上初の10年連続200安打達成など、偉業を成し遂げた功績が認められた。ずっと間近で見てきたのが通訳のアラン・ターナーさん(48)。このほど時事通信の取材に応じ、「殿堂入りはすごくうれしい」と喜びを語った。
「18歳でプロになってから、毎日のように積み重ねてきた結果だと思う」。練習ではキャッチボールの相手も務めた相棒は、「米国に来てからずっと、どうやってきたかを見た。どんなに努力し、どんなに準備し、どんなにいろいろなものを犠牲にしてここまでたどり着いたんだというふうに改めて感じた」と感慨深げに話す。
ターナーさんは10歳まで日本で過ごし、その後に家族と渡米。高校まで野球を続けた。ブリガムヤング大時代に、佐々木主浩さんが入団するマリナーズが通訳を探していると知って面接を受け、2000年に採用。翌01年にイチローさんが入団した。
通訳としては、イチローさんの思いを理解することに重点を置く。「まず言っていること、思っていることを理解しないといけない。その言葉を直訳できるかといったら、できない。気持ちを伝えるというすごく大事な役割なので、プライドを持ってやっている」と言う。
今年で出会って25年目。共に過ごした時間は大きな財産になった。「僕も妻も子どもたちも感謝の気持ちしかない。これからも仕事をできることが僕にとって大事。一緒に次の目標に向かっていけるのはとても光栄」。数々の快挙を果たしてきたイチローさんの隣には、いつもターナーさんの姿があった。
[時事通信社]
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