欧州中銀、0.25%追加利下げ=4会合連続、景気下支え
【ロンドン時事】欧州中央銀行(ECB)は30日、ユーロ圏の金融政策を議論する定例理事会を開き、政策金利を0.25%引き下げることを決めた。利下げは4会合連続。インフレの鈍化基調が続く中、追加利下げで景気を下支えする。
政策金利の一つで、民間銀行がECBに資金を預け入れる際に適用する中銀預入金利を3.00%から2.75%に引き下げる。
ECBは声明で「インフレの鈍化は順調に進んでいる」として、年内にインフレ率がECBの目標である2%に低下するとの見通しを示した。一方で、ドイツやフランスなどの景気回復が遅れており、「経済はなお逆風と向き合っている」と指摘した。
ラガルド総裁は理事会後の記者会見で、製造業の不振や消費者マインドの低迷などを挙げ、景気は「当面は弱い状態が続く」と説明。「金融政策は現時点で依然として引き締め的な領域にある」と述べ、今後の追加利下げに含みを持たせた。
[時事通信社]
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