2025-01-27 19:19スポーツ

「横綱豊昇龍」、29日誕生=横審が全会一致で推薦―大相撲

大相撲の大関豊昇龍
大相撲の大関豊昇龍

 大相撲の横綱審議委員会(横審=山内昌之委員長)は27日、東京・両国国技館で開かれ、日本相撲協会から諮問された大関豊昇龍(25)=本名スガラグチャー・ビャンバスレン、モンゴル出身、立浪部屋=の横綱昇進について、全会一致で「推薦」の答申を出した。74人目の横綱誕生が事実上、決まった。
 相撲協会が29日に開く春場所(3月9日初日、エディオンアリーナ大阪)番付編成会議と臨時理事会を経て、2021年名古屋場所後の照ノ富士(現親方)以来となる横綱が生まれる。モンゴル出身では朝青龍、白鵬らに続いて6人目。
 元朝青龍のおいの豊昇龍は、昨年11月の九州場所は13勝2敗で優勝次点。綱とりに挑んだ先の初場所は12勝で並んだ王鵬、金峰山との優勝決定ともえ戦を制し、大関昇進後の初優勝を遂げた。記者会見した山内委員長は「内規に合致している。長期間、活躍できる素質を持っている」と述べ、今後の成長にも期待した結論だと説明した。
 初場所中に一人横綱の照ノ富士が引退。32年ぶりとなる横綱空位の危機が避けられる。  
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 ◇横審の横綱推薦内規(要旨)
 (1)横綱に推薦する力士は品格、力量が抜群であること。
 (2)大関で2場所連続優勝した力士を推薦することを原則とする。
 (3)第2項に準ずる好成績を挙げた力士を推薦する場合は、出席委員の3分の2以上の決議を必要とする。
 (4)品格については、日本相撲協会の確認に基づき審議する。
 
 ◇横綱審議委員会のメンバー
 山内昌之委員長(東大名誉教授)都倉俊一(作曲家)丹呉泰健(元財務事務次官)大島宇一郎(中日新聞社社長)池坊保子(元文部科学副大臣)紺野美沙子(俳優)大島理森(元衆議院議長)上原茂(大正製薬社長)鹿島茂(フランス文学者)
[時事通信社]

日本相撲協会から諮問された大関豊昇龍の横綱昇進について議論する横綱審議委員会のメンバーら=27日、東京・両国国技館(日本相撲協会提供)
日本相撲協会から諮問された大関豊昇龍の横綱昇進について議論する横綱審議委員会のメンバーら=27日、東京・両国国技館(日本相撲協会提供)

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