「人権意識不足、心からおわび」=異例の再会見、長時間に―怒号飛ぶ場面も・フジ会長ら
中居正広さん(52)の女性トラブルにフジテレビ社員の関与が報道された問題で、同社は27日、東京都内で記者会見を開いた。参加メディアを制限し、動画撮影を禁じて猛批判を浴びた会見から10日。嘉納修治会長=同日付で辞任=は冒頭、「人権意識の不足で十分なケアができなかった。女性に心からおわびする」と謝罪した。異例のやり直し会見は休憩を挟み、深夜まで続いた。
会見は午後4時、お台場のフジ本社22階にある大型会場でスタートした。嘉納氏や港浩一社長=同日付で辞任=ら幹部は、いずれも黒っぽいスーツに紺のネクタイを着用。口を真一文字に結んで緊張した表情で登壇した。
嘉納氏は女性への謝罪の後、視聴者や広告主に向け「多大なご心配、ご迷惑をかけ心からおわびする」と述べ、10秒近く頭を下げた。港氏は17日の会見について「透明性、説明責任を欠き、カメラから逃げたと言われても仕方ない」と語った上で、トラブルを「人権侵害の可能性のある事案だった」と謝罪した。
約30分後に始まった質疑応答では、前回の会見に至った経緯に関する質問が噴出。港氏は会見の形式について「メディアの信頼性を揺るがすやってはいけないこと」と明言した上で「最終的な判断は私。大きな間違いだったと思う」と振り返った。女性に対しては「心身のケアを最優先したが、今思えば反省点もある。会って謝罪したい」と目を伏せた。
同社は会見中、トラブルに関し中居さんが女性とは「異なる認識を持っていた」と説明。認識の違いに質問が及ぶと、遠藤龍之介副会長は「同意か不同意かという問題があった」と述べたが、その後「踏み込みすぎた発言をした。おわびして訂正する」と撤回。会場からは「大事な部分だ。撤回するな」との声が上がりたびたび紛糾した。
27日の会見は参加制限がない形で行われ、同日昼までに約400人が参加申請した。ネットメディアやフリー記者も多数集まり、次々とマイクを握ったが「個人が特定される恐れがある」として司会者が質問をさえぎる場面も。会場では「質問できないじゃないか」などの怒号が飛び交った。
[時事通信社]
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