元行員「海外のFX業者利用」=高利益狙い、損失拡大か―三菱UFJ貸金庫窃盗・警視庁
三菱UFJ銀行の貸金庫から顧客の資産が盗まれた事件で、逮捕された元行員今村由香理容疑者(46)が、警視庁の調べに「利益を出すため、海外の外国為替証拠金取引(FX取引)業者を利用した」と話していることが17日、捜査関係者への取材で分かった。
同取引での損失は少なくとも10億円に上っており、警視庁捜査2課は、リスクの高い投資に資金をつぎ込んだ今村容疑者が、損失を補填(ほてん)するため、貸金庫の窃盗を繰り返したとみて裏付けを進めている。
金融庁によると、FX取引は円やドルなどの通貨を売買し、差益を狙う金融商品。「証拠金」と呼ばれる自己資金を担保に、国内では最大25倍の倍率(レバレッジ)で取引できる。少ない手元資金での取引が可能な一方、証拠金以上の損失が生じる恐れがあり、ハイリスク・ハイリターンであることが特徴だ。
捜査関係者らによると、海外ではレバレッジを数千倍に設定している業者もある。今村容疑者はこうした業者にインターネットでアクセスし、投資を繰り返していた可能性があるという。
今村容疑者は約15年前から競馬を始めた。その後に手を出したFX取引の損失を含めた負債は700万円以上に達し、2013年に民事再生手続きを申し立て、負債の減額などが認められた。
同容疑者はFX取引をやめたものの、同手続きの約1年後に取引を再開。海外業者に手を出した結果、最終的な損失額は少なくとも10億円まで膨らんだとみられる。
今村容疑者は昨年9月下旬、練馬支店の貸金庫から顧客2人の金塊計約20キロ(2億6000万円相当)を盗んだとして、窃盗容疑で逮捕された。
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