日韓関係改善を維持=米含む安保連携継続―トランプ政権発足にらみ・外相会談
【ソウル時事】岩屋毅外相は13日、就任後初めて韓国を訪問し、韓国外務省で趙兌烈外相と約1時間半会談した。20日の第2次トランプ米政権発足を見据え、日米韓3カ国で引き続き連携していくことを確認。韓国内政の混乱にかかわらず、日韓関係改善の流れを維持することが重要との認識で一致した。
岩屋氏は会談後の共同記者会見で「厳しい戦略環境の下、日韓関係の重要性はますます増している」と指摘し、実現が困難となっている日韓首脳の「シャトル外交」の継続を模索する考えを示した。趙氏は「いかなる状況でも韓日関係を揺るぎなく発展させていく」と強調した。
両外相は北朝鮮が核・ミサイル開発を加速させ、ロシアとの軍事協力を強化していることに「深刻な懸念」を共有。日韓、日米韓で緊密に連携して対処することで合意した。インド太平洋地域の安定や経済安全保障の強化に向けて3カ国で連携して取り組むことも申し合わせた。
また、今年が日韓国交正常化60周年の節目であることを踏まえ、若者を中心に両国民の交流を後押しし、交流事業を支援していくことで合意。岩屋氏は北朝鮮による日本人拉致問題解決に向けた韓国の支持に謝意を示した。日中韓外相会談の早期開催を目指すことでも一致した。
これに先立ち、岩屋氏は禹元植国会議長と会談した。禹氏は「日本政府のより前向きな歴史問題への直視こそが未来志向的な関係に向かうカギだ」と指摘。岩屋氏は「韓国の民主主義の強靱(きょうじん)性を信頼している」と述べ、早期の混乱収拾に期待を示した。
外相の訪韓は国際会議などを除けば2018年の河野太郎氏以来7年ぶり。直近では上川陽子氏が23年11月に日中韓外相会談のため訪問していた。
◇日韓外相会談ポイント
一、日米韓の連携継続
一、北朝鮮の動向を深刻に懸念
一、日韓関係改善の流れ維持
一、日韓国交正常化60周年で交流後押し
一、日中韓外相会談を早期に開催
[時事通信社]
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