〔NY外為〕円、158円台前半(9日)
【ニューヨーク時事】9日のニューヨーク外国為替市場では、米雇用統計の発表を前に積極的な売買が控えられる中、円相場は1ドル=158円台前半で小動きとなった。午後5時現在は158円03~13銭と、前日同時刻(158円29~39銭)比26銭の円高・ドル安。
この日はカーター元米大統領の国葬に伴い、米株式市場が休場、債券が短縮取引となり、為替相場も薄商いとなった。市場関係者は、連邦準備制度理事会(FRB)の今後の金融政策方針に関する手掛かりを得るため、翌日発表される昨年12月の雇用統計を注視している。
ニューヨーク市場は、海外市場の円買い・ドル売りの流れを引き継ぎ、157円70銭台で取引を開始。米長期金利の指標である10年債利回りが前日に一時4.7%を超え、約8カ月ぶりの高水準となったが、この日は4.6%台で落ち着いた動きとなり、金利低下を眺めて調整的な円買い・ドル売りも入った。
一方、複数のFRB高官はこの日の講演で、今後の利下げについては慎重な見解を示した。こうした発言に加えて、トランプ次期米大統領が主張する政策がインフレを再燃させることへの懸念は引き続き長期金利の上昇圧力となり、ドル買い要因となった。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0294~0304ドル(前日午後5時は1.0314~0324ドル)、対円では同162円83~93銭(同163円37~47銭)と、54銭の円高・ユーロ安。(了)
[時事通信社]
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