大橋ジム、アマ選手支援=プロとの相乗効果も期待―ボクシング
プロボクシングの大橋ジムがこのほど、2028年ロサンゼルス五輪を目指すアマチュア選手の競技活動を支援すると発表した。スーパーバンタム級世界主要4団体統一王者の井上尚弥らが所属する名門ジムの新たな試み。自身も五輪を目指した経験を持つ大橋秀行会長は「アマチュアがあってこそ今の大橋ジムがある。恩返しができたらとずっと考えていた」。競技への思いを口にした。
契約選手はパリ五輪男子代表の岡沢セオン(INSPA)と原田周大(専大)、片岡雷斗(千葉・習志野高)の3人。NTTドコモによる動画配信サービスの協力で支援が実現した。大橋ジムを拠点にプロとともに練習を行うほか、経済的なサポートも受ける。原田は既に体重が近い井上とスパーリングを実施。「今までで一番いい環境。本当にありがたい」と感謝を口にした。
岡沢はパリ五輪後に引退を考えたが、競技に打ち込める環境が見つかり、3度目の舞台を目指すことを決めた。アマ選手が競技を続けるには練習拠点や経済面の課題が多いと言い、「この環境があれば絶対今よりも強くなれる」。受け入れ先の拡大が競技の発展につながると指摘する。
アマとプロではラウンド数や採点の基準が異なるが、大橋会長は「短いラウンドはアマ選手の方が強いし、プロの長いラウンドはアマ選手にも練習になる。お互いにとってすごくいい」。相乗効果にも期待を込めた。
[時事通信社]
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