反体制派、北部要衝へ進攻=政権軍と攻防激化―シリア
【イスタンブール時事】在英のシリア人権監視団は29日、シリアのアサド政権と対立する反体制派勢力が北部の要衝で第2の都市アレッポへ進攻し、市内の複数の地区を掌握したと明らかにした。一方、政権軍は声明で「テロリストの攻撃を撃退している」と主張。双方の攻防が激化しているもようだ。
アレッポは首都ダマスカスに次ぐ人口約200万人の商業都市。シリアで内戦勃発後は反体制派が支配したが、2016年12月に激戦の末にアサド政権が制圧した。反体制派がアレッポの一部を占拠すれば、それ以来となる。
アレッポに隣接する北西部イドリブ県が拠点の反体制派は、アサド政権とその後ろ盾のロシアによる攻撃強化に反発し、今月27日に反攻を開始。進軍を食い止めるため、政権側も反体制派支配地域へ断続的に空爆を加えた。人権監視団の推計では、27日以降で民間人を含め270人以上が死亡した。
[時事通信社]
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