ナダルの引退セレモニーに批判、主催者は本人の希望通りと反論
【マラガAFP=時事】男子テニスの国別対抗戦デビスカップの主催者は24日、前週の大会中に行われたラファエル・ナダル(スペイン)の引退セレモニーについてナダルに近い人物らから批判の声が上がっていることについて、大会側はナダル本人が望んだ形を実現したまでだと主張した。≪写真は、オランダとの男子テニスの国別対抗戦デビスカップ準々決勝で、試合後のセレモニーに臨むスペインのラファエル・ナダル≫
四大大会(グランドスラム)通算22勝を挙げたナダルは、スペイン代表として出場した前週のデビスカップ準々決勝でオランダに敗れ、現役生活に幕を下ろした。
試合後に実施されたセレモニーでは、ナダルが10分以上に及ぶスピーチを行い、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)らからのビデオメッセージが会場のスクリーンで流された。
スペインを率いたダビド・フェレール監督もスピーチを務めたが、一部からはナダルにはより盛大なセレモニーがふさわしかったとの声が上がっていた。
ナダルのコーチのカルロス・モヤ氏は地元ラジオ局オンダ・セロに対し、「誰かを責めるべきではないが、パッとしなかったとは思う」と述べ、ナダルが準々決勝で引退する可能性があるのは数か月前から分かっていたことだと指摘しつつ、「この競技に対するラファ・ナダルの大きさに見合ったお別れではなかった」と語った。
長年ナダルのコーチを務めたおじのトニ氏も「彼の素晴らしいキャリアに見合った、もっと違ったものを望んでいた」「もっとダイナミックなセレモニーにすることができたはず」と話した。
だが、大会を主催する国際テニス連盟(ITF)のデビッド・ハガティ会長は、事前にナダルの希望を聞き、その形を実現したのが今回のセレモニーだったと強調。「良し悪しについて人々は意見を持てるが、われわれはラファが望んだセレモニーを実現した」と述べた。
事前にナダルのキャリアに見合った「特別」なセレモニーを用意すると語っていた大会ディレクターのフェリシアーノ・ロペス氏も「率直に言って、われわれはベストを尽くした。彼がデビスカップを最後の大会に選んだという点にもっと焦点を当てるべきだ」とコメントした。【翻訳編集AFPBBNews】
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